VRoid Hubのコンテンツ保護ポリシー

VRoid Hubは、3Dキャラクターモデルを保有・公開・共有できるWebサービスです。利用者のみなさまがモデルを様々なアプリケーション・サービスで自由に利用し、また、キャラクターの持つ魅力を存分に共有しあえる場を目指しています。

3Dキャラクターモデルに関わるみなさまが、便利に、そして安心してVRoid Hubを利用できるよう、VRoid Hub開発チームは3Dモデルデータの配信や描画に関連した技術開発・研究を継続して行っています。

しかし、3Dモデルデータの公開・共有をWebブラウザ上で実現するためには、決して避けることのできない技術上のリスクがあります。このリスクをみなさまにお伝えし、私たちが行う対策について説明するため、VRoid Hubが行うコンテンツ保護の方法と方針について記載します。

コンテンツ保護の方法

私たちが行うコンテンツ保護の方法の一部を以下に示します。

  • 3Dプレビュー用のデータは、アップロードされたオリジナルの3Dモデルデータとは異なるデータです。ダウンロードを許可した場合を除き、アップロードしたファイルは公開されません。
  • 3Dプレビュー用データは、3Dモデルの形状を極端に破綻させた状態で配信しています。この加工はオンデマンドで行われ、仮に配信されたモデルデータを不正に奪取したとしても、3Dモデルとして利用することはできません。
  • VRoid Hub利用規約では、 サービス上のコンテンツをリバースエンジニアリングするいかなる試みも固く禁じています。
  • VRoid Hubでモデルを公開する場合、モデルの表示方法を「3Dプレビュー」と「静止画(3Dモデルを非表示)」から選択できます。

3Dモデルの描画に伴うリスクについて

VRoid Hubの3Dプレビューは、WebGLという技術を使い、ブラウザ上に3Dモデルを構築する機能です。WebGLはサーバから受信したデータをOpenGLやDirectX等のグラフィックスAPIを介してPC・スマートフォン・VRデバイス等のVRAM(ビデオメモリ)に読み込み、ブラウザに3Dモデルを描画します。

このとき、VRAMには最終的な描画に必要なデータが必ず存在するため、そのデータを抜き取ることは、技術的には可能です。したがって、高度な知識と技術をもって3Dモデルの情報を一部奪取し、再構築が行われるリスクが常に存在します。時間と労力がかかるようハードルを高くすることはできても、データを不正利用しようと考える人の行為自体を防止することは非常に困難な課題です。

これはWebGLを利用するサービスに限らず、3Dモデルを利用するゲーム、アプリケーション、メタバースなど、モデルを描画するためにVRAMを使用するすべてのプロセスにおいて生じるリスクであり、サービス事業者は各々のポリシーと対策をもってこの課題に取り組んでいます。

リスクへの対処

わたしたちは、「コンテンツ保護の方法」で挙げたような不正利用を防ぐための試みを行っており、今後も更なる対策を重ねていきます。一方で、リスクを確実に無くすことはできない以上、最終的には「いきいきと動く3Dモデルを多くの人に見せることができる価値」と「3Dプレビュー用のデータを不正利用される可能性」のトレードオフを、みなさま一人ひとりが選べる手段を提供するべきだと考えます。

VRoid Hubでは、コンテンツ保護の方法の一つとして、公開したモデルの3Dプレビューを利用するかどうかをみなさまが選択することが出来ます。

モデルの表示方法を選択する

お手数をおかけいたしますが、VRoid Hubのコンテンツ保護ポリシーをご理解頂き、希望に応じた適切な設定を行ってください。

VRoid Hubで公開されている3Dモデルデータの不正利用と思われる行為を発見した場合には、VRoid Hubの問い合わせフォームよりお知らせください。内容はすべて確認し、調査・対応を行います。

お問い合わせ

私たちは、モデルを魅力的に見せる場所としてのVRoid Hubが、安心して利用できるサービスでもあるよう、モデルの配信について継続的な研究開発と不正利用対策のアップデートを続けていきます。