岡村真衣「こんばんは。君と出会うのは珍しいな、玲央。」
山崎玲央「こんばんは、真衣さん。確かに私も珍しいと思いますね。」
岡村真衣「まあ、君は傷ついても自己再生で治るからな。私に会う機会が少ないのも無理はないだろう。やはりゾンビとは不思議な存在だ。」
山崎玲央「不思議って…それは真衣さんの事じゃないんですか?」
岡村真衣「もちろん私自身も不思議な存在なのは分かっている。吸血鬼であり、さらに癒しの力を持つのだからな。」
山崎玲央「そうですよね。しかし、私はその力についてはあまり知らないんですよね…そもそも真衣さんとあまり会わないのもありますけど。」
岡村真衣「そうだな…折角の機会だから説明しよう。傷を治す時は単純で、相手の傷に私の魔力を込めるだけだ。それだけで傷口が塞がり、止血も出来る。加えて、傷の治癒を行ってなくとも、そばにいる者の心に安らぎを与えるのだ。まあ、これは私も最近気付いた事なのだが…。」
山崎玲央「成程…ご説明ありがとうございます。」