佐藤葵「随分久しぶりだね、雫ちゃん。」
鈴木雫「あらっ、葵ちゃん。もしかしてあなたも吸血鬼になったのかしら?」
佐藤葵「そう、あたしも雫ちゃんと同じ吸血鬼になったんだ。紗月ちゃんの眷属としてね。」
鈴木雫「やはりそうだったのね。けれど、どうして吸血鬼になりたかったの?」
佐藤葵「それで言うと雫ちゃんや紗月ちゃんとほぼ一緒で、姉想いの妹として、出来る事を増やしたかったからだね。2人に憧れてしまったとも言えるかな。」
鈴木雫「え…憧れた?私と紗月ちゃんに?」
佐藤葵「そうだけど。だって雫ちゃんも紗月ちゃんも姉想いなのは同じじゃん?」
鈴木雫「同じ、ね…うふふっ…。」
佐藤葵「ちょっと…何がおかしいの?」
鈴木雫「あ、ごめんなさい…でも葵ちゃんも私とほぼ同じきっかけで吸血鬼になるなんて、今まで思ってもいなかったわ。でも、吸血鬼となって後悔はしなかったの?」
佐藤葵「後悔はないよ。後戻り出来なくなる事はあたしも分かっていたし、むしろ紗月ちゃんも快諾してくれた事が嬉しかったみたいだったんだ。あたしが最初の眷属でもあったからね。」
鈴木雫「それなら良かったわね。改めて、これからもよろしくね、吸血鬼の葵ちゃん。」