天野あかり「そういえば、雫ちゃんって焔ちゃんとは仲良しだったのよね?」
鈴木雫「ええ、そうよ。いつも一緒に怪物退治をしたり、雑談もよくするわ。」
天野あかり「成程ね。私も焔ちゃんに憧れる者として、仲良くなりたいって思っているの。だけど、私は結構短気なところがあって、それで焔ちゃんを嫌な気持ちにさせないか心配なのよ…。」
鈴木雫「え…あかりちゃんって短気なの?初めて聞いたのだけど…。」
天野あかり「ええ、実はそうなの。こう見えても私、『怒りの力』を持っているのよ。それで短気なのもあって、ちょっとした事で力が出てしまうから、結果的に焔ちゃんに迷惑をかけてしまうのではないかといつも心配なの…。」
鈴木雫「へぇ…あかりちゃん、結月ちゃんと同じ能力を持っているのね。私の考えとしては、怒りの力は自分自身の怒りによって解放されるものではあるけど、感情そのものとは別なんじゃないかと思うの。怒っているからといって力を解放している訳ではない、と考えると分かりやすいかもしれないわ。そう考えると、仮に力を解放していても、それだけで焔ちゃんを嫌な気持ちにしてしまう事はないはずよ。」
天野あかり「確かにそうかもしれないわね…ありがとう、雫ちゃん。」
鈴木雫「この事は焔ちゃんにも話しておくわね。また心配にならないようにしておきたいから…。」