ランタナの妖精から生まれたランティーネ。
かわいいお花を握りしめ、楽しい自然の世界をふわふわと遊んでまわります。
見つけたらラッキー!?
創造神のいたずらで、物語の狭間にちょっと迷い込んだけど…誰かに見られてないよね?🌸
ランティーネは、ポンポンと咲いたランタナの花の中からぴょこんと弾けるように飛び出すと‥‥
「あぁっ!今のみた?あの子めったに見れないの、すごくラッキーね!きっと良いことが起こるわ…」
誰かに見つかってしまった。
🌸あら…見られちゃったかぁ。でももう私のことが見えなくなったみたい。🌸
🌸しょうがないなぁ、これ、きっと役に立つからね。お兄さんにあげちゃおう。🌸
ランティーネは見つ目あっている二人に向かってコッソリ近づくと、そっと誰かの手の中に小さな種を握らせた。
その種を見つめると、誰かは大切にポケットにしまい込んで、二人は沈みきった夕日の中ゆっくりとどこかへ消えていった。
生まれたては若葉色。
春になると、桜の魔法を授かってピンク色の妖精に生まれ変わります。
夏になれば太陽に照らされ、海の色のようなマリンブルー
秋になれば、紅葉の葉の下に隠れて紅カラー。
冬は寂しい雪の色。
そうしてその世界での命は終わりを告げて、魂は巡り…神の世界へ帰還する。
創造神は気まぐれで、またいたずらをして彼女をどこかに旅をさせているようだ…。