ユニコーンモチーフのオタクの娘です。
2026年の干支ようの娘です。
干支なのに洋風にしてしまった。
好評ならば配布します(八さんの耳は抜きで)。
<設定(怪文書)>
ユニコーンの娘である。
本来ユニコーンとは、清らかな魔力を操り、神秘と高潔さの象徴として語られる存在だが、彼女の場合はその限りではない。
魔力はすでに枯れ、神秘性もどこかに置いてきた。
残っているのは、折れては生え、また折れる角と、いかれたオタク気質だけである。
職業は服のデザイン。
才能はある。たぶん。
しかし問題は、クライアントのリテイクが異常な回数に達することだった。
一回、二回、十回、百回。
数百回目の「やっぱりここもう少し違う感じで」を聞いたあたりで、正気は完全に蒸発した。
そうなると彼女の足は自然と配信サイトへ向かう。
推しのVTuberの配信を開き、
コメント欄に常駐し、
流れるようにコメントを書き連ねる。
作業用BGM?違う。
精神安定剤である。
なお、ユニコーンとしての性質――魔力だの高潔さだのは一切受け継がれなかったが、
なぜか「処女好き」という最悪の方向に尖った性癖だけが色濃く遺伝した。
推しのVTuberに彼氏がいることが発覚した場合、彼女は頭を壁に叩きつける機構に走る
結果、壁は壊れ、角が折れる。
ただし角は何度でも生えてくるため、反省はしない。
そんなわけで、
服を作っては心が折れ、
心が折れてはVの配信を見に行き
Vに彼女がいれば角が折れ。
また再生してを繰り返すどうしようもないオタクである。