山に向かって大声で叫ぶと律儀に返事をしてくれる、古来よりありふれた楽しい妖怪。
楽しげな声には楽しげな返事を、怒りの叫びには逆ギレで返す。
しかし最近では個体数が減少している。
上記の「山彦の正体は音波の反響」という噂が人里に広まっており、
そのため山に大声で叫んでくれる人間が少なくなったからである。
山彦に限らず、存在意義を失った妖怪は消滅してしまう。
山彦は"幽谷響"とも書く。名前の由来もほぼこれだろう。
基本は同じ言葉をオウム返しするだけだが、
特定の叫びでは違う言葉を返してくれるようだ。
阿求によると以下のようなパターンがあるそうである。