伝説の桜に勝手にツリーハウスをつくって住み着いた
エルフ姉妹の百色ノ樹(いつき)と詩(うた)は、
桜の木の下で雨の中に立っていました。
散り散りになった桜の花びらを見て、彼女たちは悲しみにくれていました。
しかし、そんな中でも詩は「でも、あの花びらは地面に優しく降りて、新しい命を育んでいくんだよ。
きっと、また新しい桜が咲くんだ」と言いました。
百色ノ樹は、姉の言葉に元気づけられました。
「そうだね、きっとまた新しい桜が咲くんだ。そして、私たちはその桜のあかちゃんを育てるんだ。」と答えました。
彼女たちは、散った桜の花びらを見ながら、新しい命の息吹を感じました。
そこで、彼女たちは新しい桜の木が生まれるまでの間、自分たちが住んでいるツリーハウスの周りに小さな庭を作ることにしました。
庭には、桜の木だけでなく、たくさんの花や木々が植えられ、生き生きとした自然に満ちた場所になりました。
そして、新しい桜の木が芽吹き、成長すると、彼女たちはその木を愛し、世話をしました。
新しい桜のあかちゃんが生まれたら、彼女たちはその子を大切に育て、一緒に過ごすことを楽しみにしていました。
彼女たちは、散った桜の花びらを見ながらも、自然の循環の美しさを感じ、新しい命の誕生を祝福していました。
そして、また新しい桜の木が咲くことを信じ、希望を持ってツリーハウスで桜餅をつくり、愛と幸せに満ちた日々を過ごしていました。