木村めぐみ「ふと気づいたのだけど、玲央ちゃんはゾンビなのに普通に食事をしているわよね。それには何か理由があるのかしら?」
山崎玲央「はい、一応ありますよ。例えば肉や魚を食べると、体の状態を復元させる事に繋がります。穀物を食べると活動エネルギーを得る事が出来て、野菜を食べると完全な体の状態を維持する事が出来ます。」
木村めぐみ「成程ね…でもそれだと人間が食べた場合と結構似ている気がするわ。」
山崎玲央「その通りなんですよ、めぐみさん。あなたの村の野菜も美味しくて、すっかり気に入ってしまいました。」
木村めぐみ「あら、それは嬉しいわ。気に入ってくれたのなら何よりよ。」
山崎玲央「後々村の皆さんに恩返しもしたいのですが、私はゾンビなので怖がられるのは確実なんですよね…どうしたら良いでしょうか?」
木村めぐみ「そうね…じゃあ玲央ちゃんにも夜の見回りに参加してもらおうかしら。」
山崎玲央「夜の見回り…ですか?」
木村めぐみ「ええ、夜は怪物が村の中に忍び込んでくる事があるのよ。だから村人達が不意に襲われないように、私が見回りをしているの。最近は雫ちゃんや真衣ちゃんにも協力してもらっているわ。」
山崎玲央「ふむふむ…何をしたら良いかは分かりました。それなら私も力を貸しますよ。」
木村めぐみ「ありがとう、玲央ちゃん。今夜もこの後見回りがあるから、私と一緒に頑張りましょ。」