(雪女の里のペントハウスにて…)
氷川結月「只今戻りました、女王様。」
雪村澪奈「おお、忙しいのにわざわざ戻って来てくれたのじゃな、結月。」
氷川結月「はい、新種の怪物の出現で見張りを強化しているとは聞いておりましたが、それでも里の様子を見に行くべきかと思いまして…。」
雪村澪奈「今のところ、里では大きな問題は起きておらん。智美や紗雪、そして北山姉妹の2人も里の見張りに専念しておるから、わらわも安心していられるのじゃ。」
氷川結月「そうだったのですね…雪乃さんも携わっているという事ですが、大丈夫なのでしょうか?」
雪村澪奈「ああ、雪乃は過去に怪物にやられてしまった事があると、わらわも聞いておる。しかし、最近は勇気を出して、冬花と共に怪物退治をしているそうじゃぞ。」
氷川結月「里にいる皆さんが一生懸命なようで何よりです。」
雪村澪奈「ほっほっほっ…そう言う結月も、里の外で頑張っているではないか。」
氷川結月「いえいえ…逆にそのせいで私は里に顔を出す事も出来ておりませんよ…。」
雪村澪奈「構わぬ…わらわも無理に戻って来いとは言っておらん。それにお主は『吸血鬼としての使命』を背負っているはずじゃ。虻蜂取らずになってしまうのも良くないと思うじゃろう?」
氷川結月「確かにそうですね…女王様の仰る通りです。」
雪村澪奈「うむ、これからもお主の活躍に期待しておるぞ、結月…。」