鈴木雫「こうしてここに集まるのは、結構久しぶりな気がするわね。」
宮本茜「ああ、そうかもしれないな。とはいえ皆それぞれ別々のエリアで怪物退治をして、人間達を助けてあげて…ほぼいつも通りじゃないか?」
遠藤瑠衣「そうね、私も優花里と一緒に人間の手助けを中心に生活しているわ。伊織ちゃんはどうかしら?」
池上伊織「あたしは綾音と一緒にめぐみちゃんの村を訪れたんだ。そこで綾音が栽培している紅茶が、あの村でも栽培されるようになったよ。」
氷川結月「それは良かったですね、伊織さん。私は里に戻ってしばらく過ごしてましたよ。」
鈴木雫「あら、結月ちゃんは里帰りしていたのね。私はお姉ちゃんと海水浴に行ってきたの。もちろん本来の使命も忘れずに全うしているわ。」
宮本茜「あんたはマジで努力家だな、雫…眷属の吸血鬼だからこその優しさが、あたしにもはっきりと伝わっているぞ。」
鈴木雫「ええ、人間の頃から心はずっと変わらないもの。」
氷川結月「というか茜さん、最初にいつも通りって言ってましたけど、私の姿を見て同じ事が言えますか?」
宮本茜「え…今の結月はそれが普段の姿なんじゃないのか?そもそも最近のあたしは結月の元の姿を殆ど見かけないんだが…。」
氷川結月「そ…そんなわけないでしょう!?勝手になかった事にしないでくださいよ、茜さんっ!!」
宮本茜「別に元の姿の存在そのものを否定しているわけではないんだ。でもあたしがあまり見かけないってのは本当で、つい口が滑ってしまったな…申し訳ない。」
氷川結月「全く…。」
池上伊織「実際は同族を守りたいって理由で、怒りの力を放ち続けているという事だったはずだね。」
遠藤瑠衣「というより、さっきのは本当に怒ってなかったかしら?」
鈴木雫「やはり結月ちゃんは怒らせると怖い子ね…。」