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「いい気味ねぇ…皆に嘘をついてきたあなたは、そうやって裁かれていくんだわ…」 聞いたこともないシエルの声。その言葉にゾッと背筋が凍り付く。 クロトは言葉も出せず、息の仕方も忘れて、ただヒューヒューと音を鳴らして呼吸をする。 コロンと音がして、シエルの首からさげられたガラスのペンダントが、クロトの眼前に現れると… 彼の顔は苦痛に歪んで、その瞳からはとめどなく涙がこぼれ始めた。 暗闇が、一点の光さえ残さずに、クロトから全てを奪っていく瞬間だった。
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