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自分よりも少し背の高いクロトを見上げて、シエルは柔らかい笑顔で興味深そうにクロトの顔を見つめていた。 彼女の瞳は、黄金の輝きの中に、まるで翡翠のような光彩を宿していて、見つめられると光の中へ吸い込まれそうな神々しい色だった。 「お前の目、良い色だな」 クロトは口に出すつもりはなかったが、瞳の色に引き寄せられるように、思わずぽろりとつぶやいた。 「あなたも、その目の色素敵ね、なんというか夜空の中で海と炎が出会ったかのような色ね。
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