岡村真衣「渚、君も先日紗雪と出会ったそうだが…。」
鈴木渚「ええ、雫にも一度会ってみてって言われたから、仕方なくだけどね。雫が言ってた通りで態度は冷たい感じだったけれど、何だか私の圧に返されていたようにも感じたわ。ちなみに性格は似て非なるものって感じだったわね。」
岡村真衣「そうか。君と紗雪は気難しいという点では似ていたと雫は思っていたそうだが、気のせいだったのか…。」
鈴木渚「そもそも何で私を雪女に会わせようとしたのか、その意図が全く分からないのだけど。」
岡村真衣「雫は以前から渚に優しくなってもらいたいと思っていたはずだ。その一環として、同じ悩みを持っていそうなツンデレ系の者と会わせたかったのかもしれんな。」
鈴木渚「だとしても紗雪ちゃんに同じ悩みがあるとは限らないでしょ。」
岡村真衣「そうとも言える。紗雪だって本当は会いたい訳ではなかったはずだからな。しかし、少なくとも君は妹の望みに応えた。それだけでも誇りに思えるだろう?」
鈴木渚「確かに、雫は私にもっと優しくなって欲しいって言っていたわ。でも、はっきり言って超えられない壁がある以上、今の私じゃどうしようもないのよっ…!」
岡村真衣「渚…そんな些細な事で苛立っていたら、いつまで経っても変われんぞ?」
鈴木渚「そうだけれど…。」