池上伊織「凛ちゃん、丁度良いところに来てくれた。」
松本凛「伊織ちゃん、どうしたの?」
池上伊織「実は先日、真衣ちゃんと結月ちゃんとあたしの3人でティータイムをしていたんだが、そこで新しい発見があったんだ。」
松本凛「新しい発見?」
池上伊織「ああ、吸血鬼に対する紅茶での活力向上効果についてだ。これ自体は凛ちゃんも知っていると思うけれど、あれは茶葉の種類やトッピングによって効果の大きさが変わるらしい。レポートも作ってきたから、見てくれるかな?」
松本凛「ああ…そういえば僕はまだそれについて研究していなかったね。亜衣ちゃんならまだしも、伊織ちゃんに先を越されちゃうなんて…。」
池上伊織「…え?」
松本凛「紅茶等の赤系の色の飲み物が吸血鬼に活力を与える効果がある事は流石に知っていたけどね。けれど、紅茶の茶葉の種類で恩恵が違うというのは今まで知らなかったよ…。」
池上伊織「えぇっ!?あ、あたし…やらかした!?」
松本凛「いや、全然大丈夫。どちらにしろ別の研究の真っ最中で、僕と亜衣ちゃんが調べる時間はなかったからね。むしろありがたいよ。」
池上伊織「そ、そうか…ところで、レポートの内容はどうかな?」
松本凛「今から見て見るね。どれどれ…。」
(松本凛が池上伊織のレポートを見る)
松本凛「成程…結構多くの種類を調べてくれていたんだね。」
池上伊織「一応、妹が栽培してくれていた種類は全部調べてきたかな。」
松本凛「ありがとう、伊織ちゃん。分かりやすくまとまっていて参考に出来そうだったよ。」
池上伊織「それならあたしも嬉しいよ。これからも頑張ってね、凛ちゃん。」