木村めぐみ「初めまして、私は木村めぐみ。あなたは?」
鈴木雫「私は鈴木雫よ。これからよろしくね。」
木村めぐみ「ええ、こちらこそよろしく。見たところあなたも吸血鬼のようね。」
鈴木雫「そうよ。私は眷属として吸血鬼となったわ。めぐみちゃんは元々吸血鬼なのかしら?それとも誰かの眷属?」
木村めぐみ「私は元々吸血鬼よ。だから遠藤姉妹や茜ちゃん、真由実ちゃんとは旧知の仲なの。」
鈴木雫「成程ね。ところで、さっき冷蔵庫から新鮮な野菜の匂いがしたのだけど…。」
木村めぐみ「あ、気がついたわね。丁度私が実家で育てていた野菜を持って来ていたのよ。私、こう見えても家庭菜園が趣味なの。」
鈴木雫「へぇ…めぐみちゃんは家庭菜園をしているのね。」
木村めぐみ「そうよ。ちなみに吸血鬼の弱点であるにんにくも栽培しているわ。」
鈴木雫「えっ…?それって匂いは大丈夫なの?」
木村めぐみ「全然平気よ。実家が農村で、自然に慣れてしまったから。」
鈴木雫「凄いわね…自然ににんにくへの耐性を身につけるなんて…。」
木村めぐみ「農村では、人間が寝ている夜の時間帯に私が見張り番をしているの。小さな昆虫や鳥による作物への被害を防ぐのが目的ね。それをずっとやってた事もあって、いつの間にかにんにくへの耐性が身についてしまったわ。」
鈴木雫「そもそも吸血鬼がいるにも関わらずにんにくを栽培しているところが不思議ね。」
木村めぐみ「確かにそうね…でも、私は元々断るつもりはなかったわ。色々な作物を作りたいのが、私の本音だったもの。私にとってもあの村は大切な場所だし、村の人々も私を慕ってくれているわ。」
鈴木雫「うふふっ…村での信頼も厚いのね。」