ロックサイエンティスト(魔法学者見習い)の少女。
西暦2078年に地上で生まれ、2090年(若干12歳)からマッドサイエンティスト(超越鬼才魔法学者)・TITIVILLUSの下で先端魔法研究者教育課程を受講していた。
西暦2096年、魔法の不可逆的性質(当時は不可逆と思われていた)によって対終末衛星要塞へと変質していくTITIVILLUSに巻き込まれ、その結果、当時研究していた「魔法解皮による魂の物質化」装置と体組織のほとんどが癒着したまま急激に魔法汚染に晒され「人間としては」夭折する。享年18。
幸いにもその魂は完全に物質化しており、TITIVILLUSが遺した研究レポートを元に同年にマッドサイエンティスト・AETHER(当時)によって「復元」された。
魔法を「知識」ではなく「魂」で理解した彼女はまず同時期に亡くなった同期のロックサイエンティストたちを「復元」しようとするが...、
彼女は賢く、可能性に気付いてしまう。
「魂の複製」「分割」「切除」「混合」「濃縮」そして「空間そのものから魂を精製」する可能性について気付いてしまった。
同時に、それが実行可能だということも。
魔法は、人の尊厳など考慮してくれない。
天国も地獄も無い現実に、ただ優秀なだけの彼女はどうすることも出来なかった。
自己の復元と魂の物質化についての研究を繰り返していた彼女は、西暦2152年に名も無き「Witchild」と出会ってから変わるのだが、それは別の話となる。