■衣装の物語
堂々とした鉄の冠に
威厳は静かなる炎を宿し
高天(たかま)に響くその声は
民の魂を揺り起こす調べ。
彼女が歩む砂塵(すなじん)の道のりに
信頼という名の光輪が伴い
ひとたび視線を交わせば
未来への絆が結ばれる。
抱かれた大地は広く深く
悠久(ゆうきゅう)の詩を心に刻み
静かに響く祈りとなって
人々の胸に灯をともす。
その胸には、覚悟の刃が輝き
一瞬の揺らぎさえも断ち切る力
しかしその掌には、可憐な一輪の花
はかなき美しさと慈しみを宿す。
帝冠(ていかん)の影と陽光の狭間で
彼女は覚悟と可憐を同時に紡ぎ
威厳と信頼が織りなす王域(おういき)を
誇り高く、静かに築き上げる。