すだれファミリー(妹)
オリジナル7号。
5号派生モデル=親子関係。6号の妹設定。
父親の趣味で付けられた名前が好きじゃない(反抗期)。
コンセプトは80年代の中学生です。
(スカートはもっと長くしないといけないのですが、さすがにダサすぎる・・・。スカートは脛まであり、更にブルマも着用。防御力高めの時代ですw)
角度によって、とっても良い感じの造形なのですが、角度によっては微妙な感じな仕上がりです。
将来的にもっと解像度的なものが上がり、ディテールに拘れるようになったら更に鍛えたいモデルです。
以下、『すだれ前髪の系譜とその変遷 - シースルーバングに関する考察』
2020年代流行のシースルーバングについて調べると、「シースルーバングは工藤静香からの派生した髪型」との説明が簡単に見つかります。
でも、工藤静香登場以前に、ゴムで髪を止めてすだれ前髪を作るという髪型は存在していました。(工藤静香のすだれ前髪は、その髪型がアイコンでもあり、女性にも支持されファッションリーダー的な役割を担ったのは間違いないので、工藤静香派生という説明で良いと思います)
証明する資料を探すと、良い資料がありました。
1982年の雑誌記事(?)の中で、デビューしたばかりの中森明菜(当時16歳)が、自分の考えたヘアースタイル(そういう設定なのでしょう)のお勧め例として、「花の飾りの付いたヘアゴム」を使って前髪を片側に寄せてゴムで止めるという髪型を写真付きで紹介していました。
その際の髪型の写真の説明文の中には「前髪を薄く下ろし、両サイドと前髪の半分をワンサイドで止めて作ります」と記されてます。中森明菜がこの髪型をしているのは記事内だけなので、流行への影響力は無いですが、既に前髪を薄く下ろす事がカワイイという概念が誕生していた事が解ります。
また、髪型を3Dでモデリングをしていて気が付いたのは、おでこを出すことで顔が細くなった様に見える視覚効果もあるように思います。この辺りも人気の理由なのかもしれません。
ゴムを使って前髪を片側に寄せ、すだれ前髪を作るという髪型の原点は、じゃりン子チエ(1979年連載開始)に代表される子供っぽい「プラスチックの球の付いたヘアゴム(通称ぽっちり?)」で止める前髪アップの髪型だったのではないかと思います。じゃりン子チエ型の髪型をした小学生が、中学生になった時に子供っぽさを消す為に、丸い飾りのないシンプルなヘアゴムを使い、また、前髪を下ろすことで子供っぽさを消した・・・こんな感じで、自然発生的に誕生し、広く一般化した髪型だったのではないでしょうか?
校則などの規制をかいくぐりオシャレをする為に誕生したじゃりン子チエ型派生のこの髪型が、すだれ前髪、シースルーバングの原点だったのではないかと思います。
最近だと、前髪ではありませんが、ヘアゴムを使った子供らしさを演出するための記号としての髪型として、ボッチ・ザ・ロックの後藤ひとりちゃん(中学生設定)が、プラの四角が付いたヘアゴム(パッチンだったかな?)で片耳を出すという、髪型をしていたのは記憶に新しいところです。
この髪型、カットで作る髪型では無かったためか、名称はなかったみたいです。名称を探す過程で知恵袋の回答で、四分の一アップでいいのでは?との回答を見かけました。回答した人はいい加減なノリで回答しているのですが、「四分の一アップ」で良いと思いますw
(追記。後日、美味しんぼ読んでたら、初期の栗田さんは、こんな感じの髪型でした。)
このシリーズはこれで終了です。