とある県のとある村で「望月ノ尊」として社に祀られている面布の少年、遥紡(はるつぐ)。
「祀られている」とは外向けの表し方で、
実際は「隔離されている」と表現することの方が正しい。
彼の瞳は真実を映し出し、過去や未来が見え、人の心さえも見透かしてしまう、と村の人々は思い込んで彼を恐れています。
しかし本当は、
齢12歳にしては大人びた思考と並外れた考察力で、
相手の考えていることを言い当てるのが得意なだけの普通の男の子です。
面布で目を隠しながら社で生活している遥紡は外の世界を知りません。
そんな遥紡にぜひ、色んな世界を見せてあげて下さい。